2022年8月20日土曜日

映画鑑賞14「荒野に希望の灯をともす 医師・中村哲 現地活動35年の軌跡」

 


久しぶりのブログ更新となってしまいました。

あらためて、何かを継続してやることの難しさを感じます。

ブログなんてのは、誰かに頼まれてやっているわけでもないのに。

また、書くことができない理由があったわけでもなく。

書きたい内容がなかったわけでもなく。

ただ単に、自分の気持ちがここに向かなかっただけ。


でも、ようやくブログを書く気になった出来事がありました。

これまた、久しぶりとなった映画鑑賞。

ふとしたきっかけで知った、中村哲医師のドキュメンタリー。

中村医師のことは、もちろん知っていました。

医師なのに用水路の建設に身を粉にして尽力した方。

最期、現地で非業の死を遂げられた方。

自分の知っている情報は、ほぼこれだけ。

その多くは、ネットニュースで仕入れたもの。

写真とテキストによる情報がそのほとんど。

自分は、中村医師のお声すらほぼ記憶にない。

調べてみたら、それほど遠くないところで上映中。

この機を逃してはいけない、と初めての映画館に足を運ぶ。

平日の昼間だが、4〜50人ぐらいいるだろうか。

時間帯もあるだろうが、シニア世代が多い。

この映画に関する興味関心の問題もあるかも知れない。

映画は、谷津賢二監督が21年間追いかけた中村医師の記録。

中村医師の著書やインタビューの言葉を中心に話が進んでいる。

ほぼ、時系列通りの編集。

造り手として、伝え手としての思いは沢山あるはず。

だけど、必要以上に感情移入させることなく。

淡々と話が進んでいく。

以下、ネタバレを含みます。








まだ幼いご子息を亡くされていたことは存じませんでした。

ご子息の死を通して、さらに人々の気持ちが理解できたと。

2001年の国会への参考人招致。

アフガニスタンの窮状を訴えたものの、その声は届かず。

政府のくだした結論は、アフガニスタンへの経済制裁。

テロの報復を行うアメリカに追随せざるを得なかったのか。

現地で用水路を建設する中村医師達の上を戦闘機が飛ぶ。

中村医師は言う。

彼らは人を殺すために空を飛ぶ。

我々は、人を生かすために地面を掘る。

数々の苦難を乗り越え、大河から水が引かれる。

大地に農作物が戻ってくる。

人が生かされる。

これは、空からでは見えないのだと。



この映画にコメントを寄せた著名人の多くが。

政治家をはじめ、世界中の人が見るべき映画だと声を揃える。

自分も、心からそう思う。

自分自身、中村医師のことは、前から存じていた。

海外で、素晴らしい活動をなさる医師がいると。

だけど、ただ、それだけ。

2019年に凶弾に倒れたニュースが駆け巡ったときはショックだった。

だけど、ただ、それだけ。

今回は、映画の存在を知り、初めて自分で行動した。

映画を観た。

だけど、ただ、それだけ。

・・・としてしまってはいけない。

なので、まず最初にできる小さなこととして。

SNS等を使って、この映画の存在を広めることから。

それだけでは、何の役にも立たないだろうが。

何もしないことには始まらない。

そして、本当に大事なのはこれから。

映画を通して、新たに自分の中に芽生えた感情。

これを、これからどのように生かしていくのか。

あれこれと考えすぎてもいけないとは思うのだが…。

「荒野に希望の灯を灯す」公式サイトは下記より。


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