横浜に珈琲文明というカフェがあります。
マスターは、ご自身の体験をもとに、ビジネス書を上梓されています。
Wikipediaにも載っています。
そんな珈琲文明で見たこと、考えたこと。
先客の男性がお会計のとき。
「本を読んで初めてきました。素敵なお店ですね」と。
何気ない一言ですが、こういう言葉を伝えるって。
当たり前のようでいて、結構ハードルが高いこと。
自分が人見知りだからかも知れませんが。
でも、勇気を出して(かどうかは分かりませんが)、
気持ちを伝えたくなるの、よく分かります。
お店も、そのお客さんもどちらも素敵です。
僕より後から一人で入ってきた若い女性。
店内に入って、空席を確認。
一度2階席に興味を示しましたが、カウンターに着席。
自分の3つ隣、間に他のお客はいません。
注文を取りに来たマスターに、
「素敵なお店ですね。写真を撮っていいですか?」と。
礼儀として当たり前のことだと思うのですが、
こういう一言お断りを入れるってとても大事なこと。
自分も極力告げるように心がけていますが。
時々「まぁ良いだろう」なんて思ってしまうときもあります。
明らかに初めての来店の彼女に、「文明通信」を進めようかと思いました。
このお店がいかに素敵で、マスターが魅力的な人であるか伝えたくて。
でも、若い女性にいきなり話しかけるのは失礼でしょう。
飲み屋のカウンターで、ちょっとほろ酔い気分ならともかく。
お店に迷惑をかけることにも繋がりかねないので。
妙な衝動は抑えることにしました。
でも、彼女の反応は気になります。
しばらくして彼女は、マスターの著書(見本)を手に取りました。
自分などが余計なことをしなくても、
アンテナの高い人にはちゃんと引っかかるものです。
そんな彼女、会計時にその本を正式に購入していきました。
セットで買うと割引になる珈琲本も。
彼女は、大学生になったばかりのよう。
珈琲は好きだけど、こういう喫茶店には来たことがなかったそう。
でも、一人で足を運んで、その場で本まで買っていく。
彼女自身、多少財布の中身を気にしていましたが、
決して安い値段ではなかったはず。
それでも、そこに価値を見出して「また来ます」と、
上機嫌で店を後にする彼女。
お店の魅力もそうなのですが、
彼女もまたとても素敵な人だと思いました。
素敵なお店(人)は、素敵な人を惹きつけるようです。
自分も、少しでも素敵な人たちと繋がれる人間でありたいものです。
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