2022年5月9日月曜日

素敵だと思ったこと

 


横浜に珈琲文明というカフェがあります。

マスターは、ご自身の体験をもとに、ビジネス書を上梓されています。

Wikipediaにも載っています。

そんな珈琲文明で見たこと、考えたこと。

先客の男性がお会計のとき。
「本を読んで初めてきました。素敵なお店ですね」と。
何気ない一言ですが、こういう言葉を伝えるって。
当たり前のようでいて、結構ハードルが高いこと。
自分が人見知りだからかも知れませんが。
でも、勇気を出して(かどうかは分かりませんが)、
気持ちを伝えたくなるの、よく分かります。
お店も、そのお客さんもどちらも素敵です。

僕より後から一人で入ってきた若い女性。
店内に入って、空席を確認。
一度2階席に興味を示しましたが、カウンターに着席。
自分の3つ隣、間に他のお客はいません。
注文を取りに来たマスターに、
「素敵なお店ですね。写真を撮っていいですか?」と。
礼儀として当たり前のことだと思うのですが、
こういう一言お断りを入れるってとても大事なこと。
自分も極力告げるように心がけていますが。
時々「まぁ良いだろう」なんて思ってしまうときもあります。

明らかに初めての来店の彼女に、「文明通信」を進めようかと思いました。
このお店がいかに素敵で、マスターが魅力的な人であるか伝えたくて。
でも、若い女性にいきなり話しかけるのは失礼でしょう。
飲み屋のカウンターで、ちょっとほろ酔い気分ならともかく。
お店に迷惑をかけることにも繋がりかねないので。
妙な衝動は抑えることにしました。
でも、彼女の反応は気になります。
しばらくして彼女は、マスターの著書(見本)を手に取りました。
自分などが余計なことをしなくても、
アンテナの高い人にはちゃんと引っかかるものです。
そんな彼女、会計時にその本を正式に購入していきました。
セットで買うと割引になる珈琲本も。
彼女は、大学生になったばかりのよう。
珈琲は好きだけど、こういう喫茶店には来たことがなかったそう。
でも、一人で足を運んで、その場で本まで買っていく。
彼女自身、多少財布の中身を気にしていましたが、
決して安い値段ではなかったはず。
それでも、そこに価値を見出して「また来ます」と、
上機嫌で店を後にする彼女。
お店の魅力もそうなのですが、
彼女もまたとても素敵な人だと思いました。
素敵なお店(人)は、素敵な人を惹きつけるようです。

自分も、少しでも素敵な人たちと繋がれる人間でありたいものです。

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