久しぶりのブログ更新となってしまいました。
あらためて、何かを継続してやることの難しさを感じます。
ブログなんてのは、誰かに頼まれてやっているわけでもないのに。
また、書くことができない理由があったわけでもなく。
書きたい内容がなかったわけでもなく。
ただ単に、自分の気持ちがここに向かなかっただけ。
でも、ようやくブログを書く気になった出来事がありました。
これまた、久しぶりとなった映画鑑賞。
ふとしたきっかけで知った、中村哲医師のドキュメンタリー。
中村医師のことは、もちろん知っていました。
医師なのに用水路の建設に身を粉にして尽力した方。
最期、現地で非業の死を遂げられた方。
自分の知っている情報は、ほぼこれだけ。
その多くは、ネットニュースで仕入れたもの。
写真とテキストによる情報がそのほとんど。
自分は、中村医師のお声すらほぼ記憶にない。
調べてみたら、それほど遠くないところで上映中。
この機を逃してはいけない、と初めての映画館に足を運ぶ。
平日の昼間だが、4〜50人ぐらいいるだろうか。
時間帯もあるだろうが、シニア世代が多い。
この映画に関する興味関心の問題もあるかも知れない。
映画は、谷津賢二監督が21年間追いかけた中村医師の記録。
中村医師の著書やインタビューの言葉を中心に話が進んでいる。
ほぼ、時系列通りの編集。
造り手として、伝え手としての思いは沢山あるはず。
だけど、必要以上に感情移入させることなく。
淡々と話が進んでいく。
以下、ネタバレを含みます。
まだ幼いご子息を亡くされていたことは存じませんでした。
ご子息の死を通して、さらに人々の気持ちが理解できたと。
2001年の国会への参考人招致。
アフガニスタンの窮状を訴えたものの、その声は届かず。
政府のくだした結論は、アフガニスタンへの経済制裁。
テロの報復を行うアメリカに追随せざるを得なかったのか。
現地で用水路を建設する中村医師達の上を戦闘機が飛ぶ。
中村医師は言う。
彼らは人を殺すために空を飛ぶ。
我々は、人を生かすために地面を掘る。
数々の苦難を乗り越え、大河から水が引かれる。
大地に農作物が戻ってくる。
人が生かされる。
これは、空からでは見えないのだと。
この映画にコメントを寄せた著名人の多くが。
政治家をはじめ、世界中の人が見るべき映画だと声を揃える。
自分も、心からそう思う。
自分自身、中村医師のことは、前から存じていた。
海外で、素晴らしい活動をなさる医師がいると。
だけど、ただ、それだけ。
2019年に凶弾に倒れたニュースが駆け巡ったときはショックだった。
だけど、ただ、それだけ。
今回は、映画の存在を知り、初めて自分で行動した。
映画を観た。
だけど、ただ、それだけ。
・・・としてしまってはいけない。
なので、まず最初にできる小さなこととして。
SNS等を使って、この映画の存在を広めることから。
それだけでは、何の役にも立たないだろうが。
何もしないことには始まらない。
そして、本当に大事なのはこれから。
映画を通して、新たに自分の中に芽生えた感情。
これを、これからどのように生かしていくのか。
あれこれと考えすぎてもいけないとは思うのだが…。
「荒野に希望の灯を灯す」公式サイトは下記より。