2022年10月6日木曜日

大谷選手、おめでとうございます

 先日のNPB(日本のプロ野球)が終了したのに引き続き、

本日MLB(アメリカ、大リーグ)もレギュラーシーズンが終了した。

メジャーの方は全然詳しくはなくて、興味はもっぱら日本選手。

その中でも、ご多分に漏れず大谷選手は別格。

彼ほど、魅力のある選手はいない。

自分らの世代だと、まず野茂投手の活躍にワクワクしたけど。

投手であるが故に、週に1回程度。

佐々木投手が抑えで行ったけど、不定期登板。

イチロー選手の連日の活躍は言うまでもないけど。

大谷選手は一人で、その両方をやってる。

それに加えて、人柄も素晴らしそう、直接は知らないけど。

メジャーはさっそく明後日からワイルドカード。

いわゆるポストシーズン。

ここで大谷選手の活躍が見れないのは残念でもある。

何より、毎日の楽しみが、これから半年間なくなるのだから。

完全に、大谷ロスというものになるのでしょう。

それにしても、打者として規定打席に立ち、投手として規定投球回数を投げる。

「二刀流」の完成形が実現されたシーズン。

しかも、ホームランと勝利数が共にリーグ4位。

(細かいことを言えばもっとある)

それぞれ、エースにクリーンアップ。

それが同一球団どころか、同一人物ですからね。

ちなみに、このW規定達成はメジャー初の偉業。

日本だと、1リーグ時代を中心に、16名ほどいるそうです。

ちなみに、ドラフト制度制定後以降は皆無。

同時じゃなく、単一シーズンに限ってみても。

生涯で、この両方を達成した選手はただ一人。

個人的には、この記録にもう少し焦点を当ててほしいところ。

投手として、元南海ホークス時代に1回。

(5勝12敗 防御率4.24)

打者として、元横浜ベイスターズ時代に2回。

(打率.281 14本塁打 72打点 と 打率.292 11本塁打 46打点)

徳島・池田高校出身の畠山準(はたやまひとし)選手です。

でも、成績を見ると大したことのないように見えてしまいますね。

でも、そんなわけありません、1年間レギュラーとして活躍するのですから。

大谷選手がどれだけ異次元の世界で活躍しているかということです。

あまりにも過ぎすぎて、みんな慣れどころか、麻痺してます(笑)


そして、後半戦からずっと言われているMVP論争。

ヤンキース、アーロン・ジャッジ選手とのマッチレース。

アーロン・ジャッジ選手の今シーズンの記録。

打率.311(2位) 62本塁打(1位、リーグ新) 131打点(1位)

三冠王ならず、でもホームランはリーグ新(実に61年ぶり)。

何より、今年はホームランが少ないと言われてます。

2位のトラウトと22本差、4位の大谷とは28本差。

そして、ヤンキースは地区優勝。

ジャッジの貢献度大です。

しかも、ホームランはアメリカ野球の華。

素晴らしい成績ですが、歴代では単独7位。

この上には、ボンズ1回、マグワイア2回、ソーサ3回の3人の記録だけ。

だけど、これらは記録としては公認されているものの。

筋肉増強剤使用の疑いがあり、薬物汚染された記録として扱われています。

なので、今年のジャッジ選手の記録こそ、真の新記録だという論調。

確かに、普通に考えれば、ジャッジ選手MVPでしょう。

今年のNPBで言えば、村上選手と同等ぐらいのレベル。

村上選手はホームラン新記録は出ませんでしたが、優勝チームで三冠王。

これで、MVPが取れないのはありえないでしょう。

だけど、大谷選手のやったことは、その「あり得ないレベル」のはず。

にも関わらず、去年のインパクトが強烈過ぎた、とか。(A)

今年、ジャッジが取れないと、この先大谷以外誰も取れなくなる、とか。(B)

優勝争いもしていないチームでいくら活躍しても意味がない、とか。(C)

ちょっとそれはどうなの?と思う論調が見られます。

ちょっと反論してみましょう。

(A)に対して。その年の「MVP」、すなわちMost Variable Player。

「最も価値のある選手」を決めるのに、その年以外の成績は関係ない。

持ち出すこと事態が論外ですね。

では、(B)に対して。

仮にそうなったとして、何が問題なのでしょうか。

MVPは「生涯で一度だけ」という規定はもちろんありません。

複数回受賞者は、過去にも現役にも、もちろんいます。

(大谷選手と同僚のトラウト選手は3回受賞しています)

大谷選手が、この先怪我もなく、ずっと今のままとは限りません。

やはり、過去でもなく、未来でもなく、今年だけを見るべきです。

「三冠王でもホームラン新記録でもダメなら、どうすればMVP?」

という声も聞こえてきそうですが。

それなら同じく、「W規定達成、しかもどちらも上位。これ以上どうしろと?」

と、同じ主張ができます。

では、(C)。これがきっとジャッジ推しの一番の主張だと思います。

ここは恐らく、そもそもの「MVP」のいう賞の位置づけだと思います。

優勝チームの選手から選ばれるというなら、そうすれば良いと思います。

しかし、そういう規定はなく、去年の大谷は優勝チームじゃなくてもMVP。

しかも、ホームランの数は大幅に減っているとは言え。

(それでも、リーグ4位)

それ以外の数字は投打に渡って、軒並みアップしているのです。

最近は、いわゆる分かりやすい個人成績に加えて。

チームの勝利にどれだけ貢献したかという指数WARなんてのもある。

それだと、ジャッジ10.6に対して大谷9.6。

なるほど、客観的にはジャッジの勝ちでしょう。

でも、そこの算出方法にも異議はあって。

大谷選手が指名打者というだけで、減点されてます。

そして、投手としてのWARは、軒並み野手よりも低い数値になります。

よって、両方を足しても、大谷<ジャッジとなります。

だがしかし、大谷は投手として登板しているので。

本来は、その分の守備の貢献度は+で良いはずです。

でも、その指針はありません。

大谷がやっていることは、あまりにも「想定外」だからです。

ちなみに、これも主観と言えば主観ですが。

強いチームに所属していると。

その分、相手選手のマークも他の選手に分散するだろうし。

個人成績は良くなる気がします。

弱小球団だと、個人成績を残すには不利な部分は多いでしょう。

ピッチャーだと、少ない失点に抑えても打ってくれないとか。

リリーフが打たれて勝ちがつかない、とか。

そんな中で大谷選手が残した記録。

価値が高いのは、大谷選手の方だと思うのですけどね。

ただ、どうやら、メジャー選手の価値というものは。

打者の方が投手より大きいと考える傾向があるようです。

ここが、恐らく一番噛み合わないところでしょう。

最優秀投手賞としては、サイ・ヤング賞があります。

それに対して、99年よりハンク・アーロン賞も設立されてます。

これらの賞以外に、あるのがMVP。

ちなみに、去年はジャッジ選手がアーロン賞でした。

さて、ぐだぐだ綴ってきました。

自分はもちろん、大谷選手が選ばれてほしいです。

日本人びいきというのは確かにあるかも知れません。

でも、歴史的に見て、どう考えても初めての偉業ですからね。

今年、大谷選手が成し遂げたことは。

ただ、本日、野球以外のところで、凄いニュースがありました。

https://full-count.jp/2022/10/06/post1291318/

今年、新たに設けられた通称大谷ルール。

この言葉が、辞書に載ったというのです。

しかも、その通称「Otani」という固有名詞付きで。

もう、野球の範疇を越えてしまい、文化人類学に名を残しました。

それだけで充分です。

そして、MVPはあくまでも「賞」であって、記録ではありません。

今年大谷選手が成し遂げたW規定達成という記録。

この先、なんどお目にかかれるか分かりません。

場合によっては、今年だけ、唯一無二の記録になるかも?

そうなったときの「価値」は、今世紀最大級?

一番良い落とし所は、従来の記者による投票ではなく。

議論をした上で、二人にMVPを与えることだと思います。

ジャッジ選手の記録はMVPに充分値します。

でも、大谷選手を外せる理由にはならない。

そんな風に思いました。

以上! 長かったね、誰も読まないのに(笑)

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